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「第9地区-District 9-」を新宿ピカデリーで観てきた。

久しぶりの映画小毒更新。
先日、新宿ピカデリーで「第9地区」を観たので
そちらのレビュー。

なんかすっごいおもしろかった。

宣伝してる映画なのであらすじなんか見てる人も多いかと思いますが、
ざっくり説明するとヨハネスブルグの上空に宇宙船が漂流して、
なんやかんやでその宇宙人達(通称エビ)を保護したんだけど、
いやまあそりゃ宇宙人達とともに暮らすと色々問題あるよね!双方。
とかそんな話。あるいはへっぽこヴィガス(主人公)の
うまくいかないっぷりを流し続ける映画。

で、なんかすっごいおもしろかった映画なんだけど、
どこがおもしろいのかなあって考えたらまずはそのバカっぽい設定だよね。

・栄養失調な宇宙人
・宇宙人だけど英語話すし
・宇宙人達は猫缶が大好きだし
・そんな宇宙人さん達に立ち退き契約書とか書かそうとするし
・宇宙人(っていうよりエイリアン)とセックスしたから別れるとか言われるし

なんか、つっこんだら負けな感じなんだけど、
冗談のようなほんとの話を冗談にしたみたいなやり取り。
そういう設定がうまくはまってておもしろいんだよな。
エイリアンもいろんなやつがいて、攻撃的なのもいれば、
主人公とともに大活躍するエイリアン(クリストファーさん)なんかは
すっごいいいやつだし。どちらともとれない感じにしてるのがいいのかな。
観る人のエイリアン像(エイリアン=攻撃的)を逆に利用したうまい設定だと思う。

それでもって流れ自体は大衆的(PG12だから子供向けにはならんのかな)で
わりと王道路線をつっぱしり最終的にはヴィガスも大活躍するんだけど、
その後半大活躍のときはなんか変ななんていうのかな、パワードスーツとかっていうのか、
メカメカしいものに乗りこんでバッタバッタと敵をなぎ倒すのもシーンも快感。
みててすごい楽しい。やれやれーもっとやれー。

続編をつくるなら、その先の話でももちろんいいんだけど、
その状況に至るまでの過程もみたいな。
さらりとそういう描写はあったんだけど、
それこそコミュニケーションを取れるようになった経緯とか
ファーストコンタクトとか南アフリカ政府の対応だとか。

宇宙船がヨハネスブルグ上空に出現したときの描写が
1982年7月5日ってなってたんだけど、この時期の南アフリカなんて
アパルトヘイト真っ只中でそういった意味合いもあったりするのかなあとか勘ぐったり。
そんなことも合わせて皮肉交じり(ブラックジョーク的)な映画だってことなんすかね。

それにしても最初から最後までハラハラワクワクドキドキした映画も
久しぶりな気がしました(映画館自体久しぶりだったからかな)。
合間合間の適当な会話のやり取りもすっごくおもしろかった。
多少、ぐろいシーンもありますが、
総じて期待を裏切られるほどおもしろい映画じゃないかと思います。

星:★★★★

映画基本情報

監督

ニール・ブロムカンプ

主な出演者

シャルト・コプリー

上映時間

111分

製作国

アメリカ合衆国 南アフリカ共和国 ニュージーランド

公開

日本:2010年4月10日

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